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英語カスタマーサポート係の備忘録

ソフトウェアベンダーで英語カスタマーサポートをしている会社員の備忘録です。

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data の単複問題

またまた単数複数問題。

日本語でもよく使うデータという言葉。もともとは、ラテン語

datumが単数形、dataが複数形だ。なので文法のルールに従えば、dataは複数扱いすべきである。

 

しかしながら、である。この業界で働いていると、dataは単数扱いされているのをよく見かける。おそらくこれは、dataを一つのdata setとして考えているから単数なのだ。salesのところでも書いたのだが、dataという単語も「何をもって1とするか」というユニットの定義が極めてあやふやだ。あやふやだと使う人が好き勝手に考えるので、こういう事態になっているのではなかろうか。dataのような抽象度の高い数えられる名詞はまったくもって厄介極まりない。書く方はいちいち迷う。

 

また、この言葉は、ネーティブの間でも色々ともめているようだ。

https://www.theguardian.com/news/datablog/2010/jul/16/data-plural-singular

上記はイギリスの新聞 The Guardianのウェブサイトだ。あれこれと色々と書かれているが、結局The Guardianは「dataは複数形だが単数扱い」という文法的矛盾を孕んだ結論になったようだ。面白い。結論だけ抜いておこう。

 

Data takes a singular verb (like agenda), though strictly a plural; no one ever uses "agendum" or "datum"

(dataは厳密には複数形だが、単数扱い。今や誰もagendumやdatumという言葉を使ってない。)

 

dataは毎日使う単語だが、まことに奥が深い。言葉のあいまいさ(ambiguity)は時としてお客様との間に認識のずれを生むことがあり、一方でコンピュータというambiguityを状況に応じて解釈しないもの(AIはまた別だが)にその認識のずれを持ち込めば、それが大きな問題となる場合もある。

 

つくづく言葉の世界に生きているなあと思う。

 

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